天使の恋模様
「はぁぁぁーーーーー……。」
俺が屋上で長い長い溜息をついて、
こめかみをグリグリやって、
辺りをぐるぐる歩き回っていると。
天使は言った。
「私と契約なさい。」と。
翼をバサッと広げて舞い上がり、
桜の木の枝に座った。
上から俺を見下ろしながら「貴方、多少物分かり
がいいみたいだし…そうね。まぁ…見た目も
そんなに悪くない……はずだわ。」
「なんだその間は。」
「…だから!私の!わ・た・しの!!
契約者にしてやってもいいわよっ!!」
沈黙が…
「やだ。」
…流れなかった。
俺は即答した。