天使の恋模様
思い出
ドアの前で三人の話を聞いていた俺は、
笑いをこらえていた。
三人の答えは、
性格が良くでていて面白かった。
天使だなんて…
まったく、子供みたいだな。
なんて思って、また吹き出しそうになる。
…お前も子供だろ。
でも。
じゃあ。
もしも、天使がいるのなら…
もしも、願いをかなえてくれるのなら…
そうしたら、俺は…
…俺はバカか…天使なんて…
頭をブンブンと振って、
その考えを頭から追い出す。
俺は、まだ教室で楽しそうに話している
なごみ達を背に、
その場を立ち去った。
―翌日、俺が宿題を忘れて
怒られたのは…言うまでもない。