天使の恋模様
「よしっ!」
小羽は気合を入れるように小さくガッツポーズをして、
桜の木から舞い降りた。
「じゃあ。これから私の下僕として、テキパキ働きなさいよ!」
「はい?」
「だから!わたしのげ・ぼ・く・っ!!」
…なんだって…?
下僕って…げぼく…?
は?なぜ?whAt?why?なに?
「あー、うん。ソウダネ。はいはい。ワカリマシタ。」
「はぁ?あんた何?やっぱ馬鹿?」
わー。なんか…失神しそう…て言うか…する―
「…ゃあ。またあとで。」
遠のく意識の中。
視界の隅。
綺麗な天使が、くすりと微笑みながらなにか言ったけれど…
なんだっけな?
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