天使の恋模様
2 魅惑の転校生
柊なごみ
「…ばっ!…ねぇっ!てばっ!!!…秋っ!てばっ!!!!!」
ゆさゆさと体を揺さぶられて目が覚めた。
抜けるような青空をバックに俺を覗き込んでいる整った顔立ち。
「もう!秋ったら。呼んでも揺すっても、起きないんだもの!」
「へ?あぁ。なごみかぁ。」
そこにいたのは、幼馴染のなごみだった。
「もう…朝来たら居ないと思ったら…もう、HR始まるよ!」
HRが始まる?…俺、そんなんに気絶してなかったなぁ…。