天使の恋模様

教室に着くと、先に学校に着いていたクラスの女子がなごみ達の周りに集まって来た。
なごみ、実月、小凛の三人は、2年B組の、クラスの中心。
皆が寄ってくるくらいの人気者だった。

皆と談笑しながら席について、昨日のテレビ番組について話しているた。

ふと、秋が屋上に居る事を思い出して、まだ親友二人にしか話していない秘密を秋に伝えたいなぁー…と、思った。

「あの…私、屋上行ってくるね!」

話をしていたクラスメイトたちはぴたりと話すのをやめてにやにやと顔を見合わせた。
『行ってらっしゃーい(です)。』
声を合わせてなごみを見送る。

静かに席をたって、なごみは教室を出て行った。

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