天使の恋模様

こんな風に。

毎日秋を想って。

皆と喋って。

茶化されて。

でも、屋上に迎えに行って。

話して。

笑って。


たとえ、結ばれなくたって―


秋のそばに居れれば…それでいい。



そう。思っていた…



しかしこの時、どきどきしながら屋上に向かうなごみも、
後ろでにやにやしながら見送る実月たちも。


まさか。
今日来るはずの天使が巻き起こす恋の嵐に巻き込まれるなんて…
思っていなかった。






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