天使の恋模様

        ***


私は、教室を出ると、屋上へと向かった。
なんとなく…彼女がそこに居るような気がして…。

屋上には、やはり彼女が居た。転校生でありながら、二位の成績をとった、時の人。
桜 小羽ちゃん。

私がドアを開けた時、「めんどくさいなぁ…。」という目をした。
溜息をつく彼女に、私は声をかけた。


「溜息つくと、幸せが逃げちゃうよ?」

 
         ***
< 37 / 68 >

この作品をシェア

pagetop