天使の恋模様
夏だけど、屋上の暑さはそれほどでもない。
なぜって…夏の暑い日差しがないから。
俺は、頭上を見上げる。
照りつける太陽の日差しを遮っているのは、
大きな桜の木。
今は、青い若葉が生い茂っているだけだが…
春になるとそれは綺麗だ。
HRまでの時間。
そんな、桜の木の下で過ごすことから
俺の一日は始まる。
さて。イチゴオレも無くなったことだし!
…寝るか。
屋上に寝そべると、
木陰に吹くそよ風が心地よく―。
俺はすぐ、眠りに落ちた。