歳の差1歳。
そして、最後に1人に声を掛けようとした時。

「…俺、トイレ」

河野くんは自分から教室を出ていった。

何となく近寄りがたい河野くんは、大人っぽくて。

もしかしたら…察してくれたのかも知れないと思った。


「―…で。

どうした?」

「……」

「…会った?」

トモは―…何もかも見抜いてるような目つきだった。

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