歳の差1歳。
「ははっ……よかったねっ弘美ー!」

あたしはガタッと席を立って弘美に抱き着いた。

「詩歌…、…あ、りがとっ…」

あたしの背中に軽く手をおく弘美の声は、少しだけ震えていた。


温かい気持ちになった反面…余計心は寂しくなった。


「あれ?……どういう状況?」

ぎゃーぎゃー騒いでいる所に、河野くんが少し目を丸くして教室に入って来た。

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