着ぐるみの恋
修二さん…確かに呼び出し音が鳴った…のに、途中で、ツーツーツーに変わった。
何かの間違い?
混線?
もう一度かけてみる。
?…電源が切られていた。
何で?修二さん…もう手遅れなの?
もう終わった事なの?
もう戻れないの?
それとも……大事な仕事中で、手が離せない?
でも最初に、呼び出し音が鳴ったと言う事は…私の着信履歴はわかる筈。
取り敢えず待ってみよう、修二さんからの電話……。
月子は携帯眺めていた。
修二の携帯は便器の中、水の中……。
月子は修二に全て話し…未来に進もうと…夢見ていた。
着信を待った…ただ、待った…ずっと待った…何時間…何日…何週間…何ヵ月…何年…………。
舞台の幕は降ろされた 第一幕終了~。