着ぐるみの恋
37 プロポーズ
修二はベッドの中で考えていた。
稲田組の会議までもうすぐだ。
それさえ過ぎれば、暫くは安泰だろう。
傷はすっかり良くなっていたが、今、下手に動いては、また命の危険にさらされる。
暫くはベッドの上で我慢の子だった。
月子…俺と一緒にならないか?
月子…俺についてきてくれないか?
月子…俺に残りの人生預けないか?
修二は、柄にもなくプロポーズの言葉を色々考えてみた。
月子を離したくはない。
今度こそ離すもんか……。
その時、ドアのノックと共に…俺の花嫁がやって来た。