着ぐるみの恋


次は、洗濯を命じられた。

修二はランドリー室に行った。

その辺にあった下着、靴下、タオル、洋服まで全てを洗濯機に入れ、洗剤も入れスタートを押した。

確か、これで合っている筈、修二は周りを見渡した、これは怒られないだろう。

だが……機内は…ぎゅうぎゅう詰めの為、回らなかった。

ウィーン…ウィーン…洗濯機が変な音で鳴く。

そこへ、また兄貴分がやって来た。

また殴んのかよ?

修二は目を細めた。

と兄貴は…ポカンと口を開けたまま、瞬時に顔面蒼白となった。

それは…クリーニングに出す洋服、それは、大山のスーツやセーター、ネクタイまでをも、洗濯機の中に入れていたから……。

兄貴分は、修二の首根っこを掴み、大山の所へ連れて行った。



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