着ぐるみの恋


ボーイが水割りの用意とボトルを持ってきた。

運ばれてきたボトルは……!

何とカミュ・ロワイアル!

月子が勤め始め、まだ客席で見た事のないボトルだった。

月子の目はぐるぐる、言葉に詰まった。

「こ、このお酒…って社長さん、いくらか知ってるんですか?」

「70万だろ?確かメニューにそう書いて…社長さんなんて、呼び方止めてくれよ。修か…修二…修ちゃん?修二さん? この中から選んでくれる? 」


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