着ぐるみの恋


修二さん…あなたに会ってからまだ3日しか経ってないのに…急スピードで心が熱くなっていく。

頭の先から、足の爪先まで…あなたで一杯。

  魂が燃えてる…。

部屋に帰った月子は鏡台のスツールに座った。

上着を脱ぎインナーだけになった。

ヒョウ柄の両腕……ヒョウ柄の胸……。

薬は検査しながらもずっと飲み続けていた。

塗り薬もステロイド系の一番きつい物を使っている。

が……一向に良くなっていなかった。

どうして、効いてくれないの?

この薬って、 ただの気休め?

恋する資格は…何処に行ったの?

もう恋しちゃ駄目なの?

いつまで続くの?

この罰はいつまで?

罰受けるような、私、悪い事した?

命の泉が溢れ…溢れ…止まらない。

誰も知らない孤独湖から溢れ出し…止まらない。


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