嵐のような君を愛してる
君はジーパンにパーカーというラフな格好だったが、どちらもデザイン的かつ個性的でさらに僕の興味をそそった。
(僕は変わったものが好きだ)


お金を財布に仕舞ながら君の方へ足を向ける。


「じゃあ行こうか。」
何から話していいかわからず、そう促すのが精一杯だった。

銀行を出て歌舞伎町方面に進む。

「しかしあいつもメチャクチャだよね〜(笑)」

君が笑顔で話しかけてくれる。

「ほんとだよね。大体あんなもの国際郵送できるのかな?」

話は思ったよりスムーズにできたが、まだ君の目をみることができなかった。


5分ほど歩いて目的の店に到着。
何を隠そう、我が悪友が僕らに頼んできたのは『エログッズ』!(笑)


初対面で一緒にエログッズを買いに行くのもおかしいが…面白いので良としよう。

悪友も僕にこっそり頼めばいいものを、たまたま僕がオフラインでアリスがオンラインだったからアリスに頼んだみたいだ。
ほんとお気楽な奴だなぁ。

「ここ?めっちゃ怪しいね…」
言いながらも何のためらいもなくピンクなお店に君は入っていった。

「ちょ、ちょっと」
僕も慌てて店に入った。
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