嵐のような君を愛してる
手伝いは開演前にほぼ終わったのでLIVEは会場内でみることができた。

もちろん彼女とその友達と一緒に。

LIVEはそれなりに楽しむことができたが、どうしても君のことが気になって仕方がなかった。

なにしろ君はこのLIVEを1人でみていたのだから。

タイでも上々の人気アーティストが熱演しているとき、ふと後ろを振り向くと会場の端っこで1人で椅子に座ってじっとステージをみつめている君がいた。

音楽に合わせて踊っている僕達とはまるで違う空間にいるようだった。

・・・なんか悪いことしたかな?





「一緒にみられなくてゴメンネ」

LIVEのあと僕は君にこんなメールを送った。

「全然気にしてないよ~。タイのLIVEって初めて見たからおもしろかったよ!」

絵文字つきで届いたそのメールからは、本当に感謝している様子が伝わってきた。




今度は一緒にみようね。

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