嵐のような君を愛してる
バスの出発場所まで君を見送る。

平日の割には何台ものバスが連なっている。

「話聞いてくれてありがとね。なんかあんまり他の人に話せなくって・・・」
「確かにBKもあんまり頼りにならないしね(笑)」

あぁ、ここにきても君を励ます言葉がみつからない。

「またタイにもイベントにも行きたいけど・・・なんだかちょっと怖いな」

ちょっと辛そうに君が笑う。

「僕が・・・」
「?」
「僕がアリスを守るから!」

色々考えた末、僕が伝えたい心からの言葉だった。

「え・・・ありがとう」

唐突なセリフにちょっと驚いた君は、ふんわりとした純白の微笑みをみせた。











アリス、この時の君の笑顔を僕は忘れないよ。
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