あいらぶゆー2
必死に勉強して、いつの間にか教師なんかになって。


学生時代にしか経験できない事を、今の子たちに伝えたいだなんて。クサいセリフまで言うようになった。


でも…適職かも。


大人しそうな顔してるくせして、ここぞと言う時に本領発揮する女だったからね。


あの愛斗を怒らせずに、うまく相手してたのも…みうだけだったのかも、しれない。


「あ!愛斗くん来たよ」


みうの声がする方を見ると、相変わらず自信満々な顔付きで歩いてくる輩。


と…その横には咲妃
(サキ)がいた。


うわ、私の苦手な女。


ああいう、腹黒いタイプはどうも好きじゃない。


悪い事に手を染めてても、表面は綺麗さを保つあの独特の感じに吐き気がする。
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