あいらぶゆー2
「じゃ、どっか店入る?」


「ハイ!あっ、腕組んでいいですかぁ?


きゃ、花柳さんと休日にこんな風にして歩けると思わなかったぁ」


彼女は、嬉しそうにオレの腕に自分の腕を絡める。


小柄で華奢な体がピッタリ密着する。


オレは誰とでも寝る


…そーいう噂を知ってて近寄って来るって事は


そうなってもいいっつーコトだよな。


まさか自分だけは違うと思いたいのか…。


店の女だけには手を出さないようにしてきたし、第一コイツは論外だ。


抱くなら後腐れない女がいい。


オレの中にある、空虚な気持ちを埋めてくれるのは、多分・・・舞じゃない。
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