あいらぶゆー2
~亜沙美~
はぁ、寝過ぎて頭痛い…。
今、20時かぁ。
ホテルの部屋は真っ暗。
みうさん、お兄ちゃんと一緒なのかな。きっと二人で食事中だね。
…今のうちに、お爺ちゃんちに帰ろう。
ベッドから起き上がり、部屋を出る。
扉を開くと、
見た事のある顔に出会った。
「…もう、大丈夫なのか?」
「うっわ…。今一番見たくない顔。どいてよ」
部屋の前には、祐がいた。
私に手出してきて、しかも自分だけ助かろうとして…
本当にサイテーなヤツ。
睨んでここを立ち去ろうとすると、祐が私の腕を掴む。
「悪かった…。オレ、明日朝一の船でここ出るから…一言謝りたくて」
「謝る?未遂で悪かったって?」
「い…いや、酒入ってたから…オレ、あんな事…」
「お酒のせいにするんだ?」
何コイツ。