あいらぶゆー2
~亜沙美~
お母さんに無理やり連れられ、やって来たのは
ある、ファッションビルだった。
「お母さん、何のつもり?」
「何って…下品な制服着てるから、お直しをね」
「…はぁ?ヤだからね」
「着くずしすぎよ。お母さんが、亜沙美に似合う制服を、ちゃんと見つけたんだから」
そう言うとお母さんは、私をビルの中に連れ込んだ。
何でこんな所に制服が?
「あら!田中様、早かったんですね」
「いえねぇ。この子がもっとグズるかと思ったら、意外と素直だったんですよ」
グズるって…赤ちゃんじゃないし!
もぉ、恥ずかしい。
店員さんは私の顔を確認すると、にっこり微笑んだ。
「まぁ!奥さんそっくりね。姉妹みたい。美人親子で羨ましいわぁ」
姉妹だなんてとんでもない。しかも、似てませんからっ!
私がそう言うと、お母さんはウフフと笑ってるだけ。