あいらぶゆー2
「お母さんの考え方、間違ってるよ」


「…そう?」


「うん…」


「じゃあ、亜沙美の好きなようにしなさい。わかってると思うけど、選択肢を絞るのって好きじゃないの。

事業もスィーツショップだけに留めておきたくないし、まだまだ広げたい。

振り向いた時…亜沙美がそばにいてくれればいいな、とは思うけどね」


お母さんは、少し寂しげに微笑む。


「…お母さん。私…」


「でも、亜沙美にホールやらせるわけにはいかないわ。接客は…徹底的に、礼儀作法を身につけてから!亜沙美に任せるのは、まだまだ先よ」


えぇっ!?


どーいうコト?じゃあ、この制服は…何?





質問する間もなく、車は愛斗のお店に到着してしまう。


「さ、降りて。裏から…入りましょうか」


お母さんは、VIPルームがある入口から…颯爽と入って行った。


あぁ…


そっちはある意味裏じゃないんですけどぉ。


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