あいらぶゆー2
~愛斗~
「ったく…何の用なんだか」
ババァから呼び出しをくらい、今からオーナーの部屋に向かう所。
今日のVIP客、カリスマ店員の相手をすませ、一服する瞬間に…舞がオレを呼びに来た。
面倒くせーな…。
イライラしつつ、扉に手をかける。
…さっきの舞の表情、ちょっと気になるよな。
あの時みたいに何か言いたげで。
でもオレを呼びに来てすぐ、店に引っ込んじまったから詳しくは聞けず。
…大事な客って、誰だ?
少し緊張しながら、扉を開けた。
…オイ、ちょっと待ってくれ。
何でコイツらがここにいんだ?
オレの目に飛び込んで来たのは、
あの日…沖縄で会って以来しばらく会ってなかった、
亜沙美と…はっちゃんという、あの童顔の男だった。
二人の横で、何度も頭を下げている…亜沙美の母親。
何だ?この光景。