あいらぶゆー2
「あぁっ…本当にお恥ずかしい。私…もう、生きていけません。ここで、折り入って花柳さんにお話があります」


何だぁ?


亜沙美の母さんは、その場に座り込むと


…あろう事か、床に頭をつけ


土下座をした。












一瞬、場の空気が凍りつく。


…何だぁ?何が始まった?


亜沙美の母さん、昔っから突然とんでもないない事やらかすからな。


オレが変なバイトしてた時だって、オレと仲良くしながらも探り入れて来たり、


優羽吾がいなくなった時も、亜沙美の面倒を見てくれ…って言って来たけど


今思えば…


それは、亜沙美とオレの絆を深くする為の…作戦に過ぎなかったのかも知れないと


この間、見合いまがいの待ち合わせをさせられた時から、薄々感じていた。


だから今日この場でこうやって土下座されても…何かあるんじゃねぇかと、疑ってしまう。


うちのオカンはそんな事はつゆ知らず。


慌てて亜沙美の母さんに駆け寄り、頭を上げて下さいと…必死に訴えかけていた。


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