あいらぶゆー2
バイトするにしろ、亜沙美はともかく…コイツ。ハチをどーするって?


オレは面倒みねぇからな。


オレが口出す幕じゃねーが、黙っちゃおけねーし。


「奥さん、バカな事言うのやめてくれよ。亜沙美はここの顧客だし、こっちも働かせるワケにはいかねーから…」


「愛斗にも…お願いしたいの。まさか、美容師さんのお手伝いは無理だから、はっちゃんにはお店の掃除や、お昼の買い出し。

もちろんお給料は頂きません。タダでこき使って下さい」


それを聞いたハチ、亜沙美の顔見て驚きの声をあげていた。


…だよな。


女はらませて、今から真面目に働こうって時に…。哀れなヤツ。


亜沙美の母さん怖ぇ~からな。怒ったら、うちのオカンをこえるかもしんねー。


逆らったら…


何されるか。


チラリと亜沙美を見ると、細い指を何度も折り曲げ、手を開いたり閉じたりしながら、俯きただ黙っていた。


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