あいらぶゆー2
~亜沙美~
…サイアク。
制服の胸元のボタン、弾け飛んでるし。
こんな格好で歩いてたらただのだらしない子か、如何にもさっき危ない目に遭いましたって言ってるようなもんじゃん。
あ~あ、さっき朱兎のネクタイ借りれば良かった。
今頃気づいても遅いんだけどね。朱兎は、実は待ってくれてる…ってそういうタイプじゃない。
きっともう私の事なんか忘れて、仲間とどっかで遊んでるんだと思う。
さてと…
今日のあの男…アイツこそ、二度と私の目の前に現れないようにしてやる。
朱兎に頼めば簡単なんだけど、それじゃ面白くない。
体を痛めつけるんじゃなくて、もっと他の方法で身も心もグチャグチャにしてやるんだ…。
そんな事を考えてると、あっという間に目的地に到着。