あいらぶゆー2
「愛斗っ!ま~たこんな所に荷物置きっぱなしで」
「は?オレじゃねーし。ハチじゃねぇの?」
「ガタガタ言ってないで、見つけた人間が片付ける!」
通路の向こうで、オーナーとやり合っている愛斗が見えた。
さっきその荷物置いてどこかに行ってしまったのは、確かにはっちゃんだ。
たまたま通りかかった愛斗…不憫だよねぇ。
結局負けた愛斗が、それを片付けていた。
私と廊下ですれ違う愛斗。私がじっと見ていても、フッと目を逸らした。
…ずっと、そう。
ここで働くようになってから、愛斗はマトモに私と目を合わせてくれないんだ。
寂しい…けど、自分で招いた事態だししょうがない。これからはもう、愛斗に無理に好きだって迫らないんだ。
それに…
私はもうはっちゃんと無理やり結婚させられるし。
今更どうあがいたって、お母さんの決断は覆らないんだ。
それならせめて、しばらくそばにいれる事を…幸せな事と思いたい。
「は?オレじゃねーし。ハチじゃねぇの?」
「ガタガタ言ってないで、見つけた人間が片付ける!」
通路の向こうで、オーナーとやり合っている愛斗が見えた。
さっきその荷物置いてどこかに行ってしまったのは、確かにはっちゃんだ。
たまたま通りかかった愛斗…不憫だよねぇ。
結局負けた愛斗が、それを片付けていた。
私と廊下ですれ違う愛斗。私がじっと見ていても、フッと目を逸らした。
…ずっと、そう。
ここで働くようになってから、愛斗はマトモに私と目を合わせてくれないんだ。
寂しい…けど、自分で招いた事態だししょうがない。これからはもう、愛斗に無理に好きだって迫らないんだ。
それに…
私はもうはっちゃんと無理やり結婚させられるし。
今更どうあがいたって、お母さんの決断は覆らないんだ。
それならせめて、しばらくそばにいれる事を…幸せな事と思いたい。