あいらぶゆー2
オーナー…気を遣ってくれたのかな。


私が愛斗を好きだってバレちゃった?


…気づくワケないよね。ここ最近、まともに会話すらしてないんだから。


VIPルームに入り、先にイスに座って待っていた。


しばらくすると、愛斗が部屋に入ってきた。


「…時間大丈夫か?」


「うん」


気まずい雰囲気が漂う中、愛斗は私にタオルをかける。


「ピアス外す?」


「ううん…」


二人でボソボソとしたやり取り。


こんな状態での二人きりは…辛いよ。


「髪、伸ばさねぇの?」


「うん」


「そ…っか。亜沙美、伸ばしたら…似合いそーなのにな」


「そぉかな。短い方が合ってない?」


それに、愛斗は短い方が好きなんだよね。


鏡越しに愛斗を見る。愛斗は私の髪を見つめていた。


「ん…。亜沙美は長い方が…」


「…ホントに?」


愛斗の言葉に、直接彼を見ようと振り返った。


そしたら…久しぶりに愛斗が私を見てくれたんだ。


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