あいらぶゆー2
目が合って、何だかわからないけど…突然私の中の何かが溢れ出して…泣きそうになる。


だけど愛斗を困らせたくなくて、グッと我慢した。


「じゃあ…切って。愛斗がいいって思う髪型になんか、しないから」


これが精一杯の、私の気持ち。


愛斗の事は諦めなくちゃいけない。


初めから…好きになっちゃいけなかったんだ。


「…そーだな」


だって。


呆れちゃう。私が自分から言ったものの、ちょっとは止めてくれたって…って思ってしまう。


恨めしそうに愛斗を見てたのか、彼がプッと吹き出した。


「…正直だよなー、亜沙美は。じゃあ、髪そのままにしとけよ」


「はぁ?違うから!愛斗、切ってよ」


「やーだね。どうせ挙式に亜沙美のアタマ担当すんのオレだし。短いよりかは、ちょっとでも長くしてもらった方が、アレンジしやすいからな」


そ…


そんな理由なんだ。


そぉだよね。だよね、だよね。


愛斗は、私の髪が長かろうが短かろうが、どーでもいいハズ。


ましてやどっちが似合うとか、考えてくれた事もないんだろーな。



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