あいらぶゆー2
しかも、愛斗が担当なんて。


他人の妻になる日に、この世で一番大好きな人に着飾れて…見送られるなんて


…最悪以外の何物でもないよ。


「やっぱり切って。挙式の担当も、愛斗は外してもらう」


「ハハ、そりゃそーだ」


愛斗はハサミを持ち、私の後ろに座った。


あの沖縄での事、愛斗は何も言わない。


もちろん、溺れていたのを助けてくれた話も。


このままで…


いいの?私。


はっちゃんと結婚しても、このお店に来ないといけない。


カフェができたら私も手伝わないといけないし、


ずっと愛斗と目を合わせないでいるのは、無理…だよね。


思い切って、愛斗に聞いてみた。


「…愛斗、まだ怒ってる?」


愛斗の手が止まる。


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