あいらぶゆー2
「危ない遊びも声かけたらすぐやるし、意外とオレの言いなりでさー。

オレにないモン持ってる亜沙美を堕落させんのは…快感だったな」

黒谷くんは私から目を話さず、話し続ける。


「でもアイツが見てたのはオレじゃないって知った時…、

何かがはじけた。愛斗ってヤツ、オレに似てんだろ?バカバカしーよな。

顔は似ててもあっちはカリスマ美容師?フザけんなよって思った」


確かに黒谷くんは…愛斗くんに似てる。態度や表情、みんなをまとめる統率力みたいな物や、オーラが…。


ただ、危険度が…少し違うんだ。


愛斗くんは、あぁ見えていつも他人を気遣ってる。


黒谷くんは…怒らせると、何をするかわからない感じが、少し怖い。


「仲間に、ちょっと指示出してさ…アイツの店の看板やガラス割らせて、それでも足んねーから、燃やしちゃおーと思ったワケ。なのにさ、全部中途ハンパに終わっちまった」


店の看板って…


もしかして、あの夜の話!?


優羽吾くんと食事した後、亜沙美ちゃんの友達がボンネットの上に落ちて来て…。


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