あいらぶゆー2
いや…


この際、もうどうでもいいか。


オレは、腹をくくって…優羽吾に、打ち明ける事にした。


「あん時…オレ、優羽吾が一番…大切だった。悪い、正直…みうはどうでも良くて。なのにオレ、全然オマエの事見えてなかったよな。

優羽吾がみうを好きだって知ってたから…アイツにちょっかい出したしさ、みうに…妬いてた」


『………』


電話の向こうの優羽吾は静まり返っている。


…だよな、危うくギリギリの線か?


そういう趣味はねぇんだけど、今はそういう言い方しか、思いつかなかった。


しばらくして…優羽吾が、電話の向こうで大きく息を吸うのがわかった。


『…愛斗、そんなのオレはわかってた。みうを好きになる…可能性を、聞きたかっただけなんだ』


「…へ?可能性…」


『そーだよ。愛斗は…オレの母さんが好きだったんだろ?それを…何としてでも、阻止したかった。

…ていうか、オレも愛斗が好きだったから。オレも色々ちょうどやり直したかったし…みうと愛斗が上手くいけばいいなって、勝手に思ってた。

だけど、人生思うようにいかないもんだね。結局、愛斗は昔みたいにいつまでもフラフラしてる…』



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