あいらぶゆー2
亜沙美ちゃんのいかがわしいバイトのことで、優羽吾くんは、何で気づかなかったんだって、お母さんとケンカになったって言ってた。
ふたりのお母さんは、いつも、ふたりのために必死。
それなのに、当のふたりは、そんなことに全く気付いてないんだ。
――カチャ
すっかり冷めてしまったコーヒーカップを、テーブルに置く。
亜沙美ちゃんのお母さんと、会話すること小1時間。
聞きにくかったけど、思い切って聞いてみた。
やっぱり……黒谷くんのお父さんの病院の手配は、目の前の彼女のしたことだった。
そして、亜沙美ちゃんは、そのことを知らない。
「恐ろしいわよね。まさか亜沙美が、人様からお金を騙し取るような、バカなことに手を染めてるなんて。全く気付かなかったわ。母親失格ね……」
少しぎこちない笑みを浮かべ、彼女は小さくため息をついた。
「亜沙美ちゃん……寂しかったんだと思います。愛斗くんはあんなだし、優羽吾くんもあんまり連絡なかったみたいだし……」
ふたりのお母さんは、いつも、ふたりのために必死。
それなのに、当のふたりは、そんなことに全く気付いてないんだ。
――カチャ
すっかり冷めてしまったコーヒーカップを、テーブルに置く。
亜沙美ちゃんのお母さんと、会話すること小1時間。
聞きにくかったけど、思い切って聞いてみた。
やっぱり……黒谷くんのお父さんの病院の手配は、目の前の彼女のしたことだった。
そして、亜沙美ちゃんは、そのことを知らない。
「恐ろしいわよね。まさか亜沙美が、人様からお金を騙し取るような、バカなことに手を染めてるなんて。全く気付かなかったわ。母親失格ね……」
少しぎこちない笑みを浮かべ、彼女は小さくため息をついた。
「亜沙美ちゃん……寂しかったんだと思います。愛斗くんはあんなだし、優羽吾くんもあんまり連絡なかったみたいだし……」