あいらぶゆー2
だけど態度に出したら……きっと愛斗は怒るだろうから、ちゃんと考えてるフリをした。


愛斗が私に似合うって言ってくれたから、髪には白の生花のヘッドドレスを飾るコトにした。


ドレスも……正直どれでもいい。


みんなにお祝いしてもらうのが、すごく心苦しいよ。


お店のみんなに挨拶をして、はっちゃんとふたりお店を出た。


もう今日からしばらくこのお店に来るコトはないんだね。


名残惜しい感じで外からお店を眺めていると、はっちゃんが私の手を握ってきた。


「ちょっと、はっちゃん!? 血迷った?」


慌ててふり払おうとすると、ギュッと強い力で握り返された。


なんなの? 今まで手どころか、甘い言葉さえ囁いたコトのない男がなにやってるんだろう。


「亜沙美、もう……タイムリミットがきたぜ。来週オレたち結婚すんだし、もう友達はやめよ」


は? なに言って……。


「バカ? 結婚なんて、形式上なんだから! はっちゃんは、結婚したって今までみたく遊んでていいんだよ」





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