【コメコン】僕シリーズ
涙を拭いながら颯爽と一輪車で走る僕を街行く人々は見たよ
でも恥ずかしくなんかなかったんだよ
むしろ気持ちいいぐらいだったんだ
僕はひたすら一輪車をこいだよ
おばちゃんとの懐かしい思い出に浸りながら
僕は今でもやっぱりコンポタージュおばちゃんのコンポタージュが好きだよ
だから目覚めてよおばちゃん!
コンポタージュに目覚めてよ!!
おばちゃんの家からずっと一輪車で来たから僕は疲れたよ
さすがに女子高生に笑われるのにも恥ずかしくなったよ
でもおばちゃんのボルシチのショックには勝てなかったよ
僕はやっと家に着いたよ
長い道のりだったよ
家に入るとコンポタージュおばちゃんがいたよ
何でここに?
って僕の疑問とは裏腹に見知らぬおじさんが喋り出したよ
どうやらコンポタージュおばちゃんの夫のようだよ
そこで僕はわかったよ
おばちゃんがこのおじさん…
言うなればコンポタージュおじさんに車で連れて来て貰ったことがわかったよ
僕は自分が賢いと思ったよ
するとおじさんは僕に笑顔を見せたよ
そしてくれたんだ
マトリョーシカを
おじさんは僕に言ったよ
マトリョーシカを君に
ってね