地下秘密基地.
〈キラッ〉
一瞬、奥にある小さな何かが輝きを放った。
「なんだろー?」
と言って、亜希がボールより奥にある何かに手を伸ばす。
「とれないから、純平任せた!」
亜希の短い腕では届かないみたい。
「しゃーないなぁ。」
純平が手を伸ばす。
「おっ、結構奥やん!!」
より奥に体を入れ込んで取ろうとする。
「取れたで!」
ついに純平が何かを掴んだ。
〈ガチャン、〉
「あ!!携帯落ちてもた!」
〈……ガンッ…。〉