地下秘密基地.
4人の高校生.
平成21年11月13日。
県立、湾葉高校では10日前に文化祭が終わり、生徒が落ち着き始めた。
きっと、どの学校も文化祭などのイベントが終わっていて、3年生は受験の真っ只中。
しかし、まだ高校1年の俺にはまだまだ関係ない。
「隼人君の事、好きなんです。付き合って下さい!!」
「………。」
「あんたなにボーっとしてんの!?早くパン食べなよ。」
4つ上の姉さんに言われて、我に帰った。
それは放課後の教室、E組の青木さんに告白されたシチュエーションの夢が頭から離れない。学年1の美女だからなぁ。
ふと気づいたら8時27分って俺のケータイが表示している。
…これはまずい!
ギリギリ間に合うかギリギリ遅刻だ。
学校まで約15分。すぐに仕度して、急いでチャリに乗った。
全力で漕ぎまくる。
3km程の道のりで、線路やちょっとした上り坂もある。