地下秘密基地.
授業はあんまり聞かない。
一応テストとかのためにノートはちゃんと取ってるけど。


授業、昼食、掃除と、いつも通り時間が過ぎて、いつも通り放課後がやってきた。





――4時02分。

俺達は駐輪場にいる。


「隼人後ろ乗せて!」
あ、そうだ。亜希はバスで来てるからチャリじゃないんだった。

「へいへい。どうぞ。」

と言ったら荷台に乗ってきた。


純平も同じく自転車持ってないから、凛々と二人乗りする。

「しゅっぱーつ!」
お前のタイミングかよ!
仕方なく亜希の掛け声でチャリを進めた。





…しばらくして、

「亜希、お前さ昨日やってた田舎の小学校の番組見たべ??」
夜7時からやってて、芸人がある小学校を訪れる番組。ちょうどご飯食べながら見てて、めっちゃ面白かった。

笑いすぎてまともに飯が食えなかったような。

「よくわかったじゃん!あれ見てね、無性に秘密基地行きたくなった!」

「やっぱりな!」



「なにそれ?私見てない。」

純平の後ろに乗ってる凛々が聞いてきた。

「なんか小学生の遊びみたいな番組!でも芸人より小学生のがウケてた(笑)」

「おれも見ときたかったわー。」

純平なら絶対家で爆笑してたな。
なんでやねん!!ってテレビに何回も言いそうだし。




そして、だんだんと公園に近づいていく。

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