愛たくて~あいたくて~
そんな俺の横では睦月が二人に聞いていた


『そうなんだ…あの二人はいつから付き合ってるの?』



『多分うちらが中1のころからだよ』


『凄いなもう3年じゃん』


なんて睦月は驚いてた



『まぁ色々あるみたいだけどね』



『色々って?』



睦月は興味津々に聞いてるし


『まぁ色々は色々そこは見てればそのうちわかるんじゃない』



なんて神無月は笑って上手く誤魔化してた


『そっかぁ~まぁいいや』



睦月はそれ以上何も聞かなかった


きっと睦月にも言えない事情があるから変に探ろうとは思わないのだろう



まぁ俺も興味がないから聞こうとは思わない



ただ少しすみれが複雑な顔をしたのを見て彼女の笑顔を思い浮かべて少しだけ気になった




『なぁ愛ちゃん…』


歩達と別れて学校を後にして帰ってる俺に睦月は話しかけた


『何?』



『俺今日からまた愛ちゃん家に泊まっていいかな』



なんて睦月らしくない言葉



『ダメっても泊まるんだろ?』



そう言うと


『うん…ダメって言われてさ俺が聞くと思う?てか俺が居なくて寂しかったくせに』


なんていつもの睦月に戻ってるし




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