愛たくて~あいたくて~
結局俺たち二人が気づいてないだけで周りはみんな言っていた


『付き合うのも時間の問題だ』

だと…


霜月は隣で笑ってるし


睦月や先輩はカラカってくるし…


でも幸せだった怖いくらい幸せだった



結局真琴先輩は全てを知って居たと話してくれた



水無月先輩の気持ちも…



葉月先輩の気持ちも…



霜月の気持ちも…


そして俺の気持ちも



それを知っていて祐季の相談に乗っていたこと


祐季が霜月から離れる準備を始めてからの事を話してくれた

俺が春に見た水無月先輩と一緒に居た女性が葉月先輩で


あの二人を引っ付けたのも真琴先輩だと言うことも



きっと真琴先輩には皆の気持ちが痛い位わかったんだろう


誰かを思いながら気持ちを隠し続ける辛さを先輩は一番良く知っていたから



結局真琴先輩には敵わない



いつも先輩には全てを見透かされてる気がする



なのに何も言わずに暖かく見守って居てくれる



『真琴先輩…何かムカつきます』


そう言うと


『だろうな…まぁ俺には敵わないってこと』


なんて余裕で笑うから一緒に笑った



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