愛たくて~あいたくて~
母さんは笑いながら

『少し前』

そう言った



『言えよな…』



独り言を言ったつもりが聞こえていたらしく



『まぁあんたが報告しなくても葵ちゃんから聞いたけどね…良かったわね付き合えて大切にしなさいよ』



『わかってるよ』



母さんに言われて少し恥ずかしくて照れながら言った




『まぁ葵ちゃん泣かしたら殴るけどね』


なんて笑うし


いや普通息子の味方しないか…


まぁいいけど


母さんにとって霜月はもう娘みたいなもんなんだろうから



そう思いながらリビングを出た



霜月が未菜の部屋に居るから俺は部屋に戻った



眠くてベッドに寝転ぶと睡魔に襲われた


目を覚ますと隣に睦月が寝てた



リビングからは母さんと未菜と霜月の笑い声



リビングに降りようとベッドから起き上がると同時に睦月に腕を捕まれた



『愛ちゃん…明日暇?』


『なんで?』


そう言えば歩からも明日の予定を聞かれたような


『すみれと霜月の誕生日会やるらしいよ』


『そうなん?てか誕生日過ぎてない?』


そうすみれの誕生日は過ぎてた




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