愛たくて~あいたくて~
『HappyBirthday』



一斉に言う声にびっくりする二人



俺と歩は二人に近づきテーブルへ案内する



『すみれには少し遅い葵には少し早い誕生日会』



『ウソ…』



泣き出す葵を抱き締めた



『ありがとう』


すみれは笑顔で言う



一方葵はまだ泣いてた



『葵…泣きすぎ』


すみれに言われて葵が話し出す



『私ね今まで誕生日をこんなに盛大に祝ってもらった事ないんだ…いつも祐季が…祝ってくれてただけで…みんなでお祝いとかしたことなくて…家族もプレゼントとかケーキとかもなくて…ごめん凄く嬉しくて』




もう葵は泣いてるのか笑ってるのかわからなかった



『じゃあ葵ちゃんの誕生日にはもっと盛大にみんな呼んで祝っちゃう?』


なんて母さんが言うと睦月も未菜も


『いいねぇ~』


なんて言い出したから慌てて俺が


『ダメ葵の誕生日は俺が予約入れてんの』


なんて言ったら葵が

『それもいいけど今日ので充分だよありがとう…誕生日は…』


そこまで言いかけてすみれが


『誕生日くらい二人にしてあげたら』


と笑ってた


『確かにね』


って皆で笑った




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