愛たくて～あいたくて～

そうあれは一週間前


バイトでの出来事



いつもの様に葵とバンド先へ



珍しく今日はスタジオ撮影



普段は街中や公園が多かった



スタジオに入り挨拶するとカメラマンの赤磐さんに言われた



『今日は霜月さん来ない方がよかったかもよ』



『？』



言葉にならず不安を抱いた二人




『今日の撮影はこれ』



絵コンを見てびっくり



そこには一人の男性と一人の女性が抱き合い彼女の涙を拭い抱き締める絵が書いてあった


葵を見ると


『仕事だから大丈夫だよ』


なんて笑って準備に入る


少しして母さんが来た


『葵ちゃん来てるの？』


そう聞かれて嫌な予感がした


『あぁ来てるよ今準備手伝ってる』


『やっぱり昨日ちゃんと言っておけばよかった』



なんて言うから何がなんなのかわからずいると母さんが続けて言う



『今日の相手役ね彼女の知り合いなのさっきメイクしてて聞いたんだけど』


『もしかして相手役葉月華林？』


恐る恐る聞くと


『そうよ…愛斗よくわかったわね』


『凄い前に話してたよバイトの話し』


あの日の出来事を思い出し話した