愛たくて~あいたくて~
『華林ちゃんと抱き合うのよ葵ちゃんの前でしかも華林ちゃん今葵ちゃんの元カレと付き合ってるみたいだし…』



『それはちゃんと話し合ったから大丈夫だろ』


そう言うと


『そうだと良いけど』


何となく母さんが言いたい事も解らなくもない…



確かに葉月先輩は今だ誤解している


幾ら水無月先輩が言っても俺が居るからだと思ってるらしい


何もなく無事に終わる事を願った



『愛斗くん葉月さん撮影入るよ』



赤磐さんの言葉で撮影が始まった



葉月先輩と俺は恋人同士の設定



抱き合ったり手を繋いだり



葵は平気な顔でアシスタントをしていた


『ねぇ如月くん…葵ちゃん全然妬かないのかな…私なら彼氏が他の女とこんなことしてたら妬くし見たくもないよ…いくら仕事でも』


そんな事を言われた

『何が言いたいんですか?』


俺も不安になるでも葵を信じたいから…

気にしないふりをして冷たく返した



『別に葵ちゃんは如月くんの事好きじゃないんだよ』


そんな俺の心を知ってか知らずか分からないが葉月先輩は続ける



『葉月先輩何を言いたいんですか?』


俺の怒りはピークに来ていた



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