愛たくて~あいたくて~
その言葉に先輩は言う


『葵ちゃんを祐季に返してあげて…祐季は私が好きなんじゃない今でも葵ちゃんが好きなんだよ』


悲しそうに言う先輩に俺は


『なんでそう思うんですか?』

聞いてみた



だってなんでそこまで自分が付き合ってる彼氏を信じられないのか不思議で仕方なかったから



『だって私が二人の中を壊したから』



葉月先輩はまた悲しそな顔をした



でもすぐに笑顔で笑った



『壊した?それって』



俺の言葉を遮り言う


『こんなふうに…』


不意を突かれてキスをされた


もちろん皆みていた

『ちょっと何すんですか…』


思いっきり彼女を突き放し言う


『恋なんて簡単に壊れるのよ…祐季と葵ちゃんみたいに』


そう言った次の瞬間


バシ


葉月先輩の頬を葵が叩いた




『葉月ちゃんいい加減にして』


もちろん撮影は中止

俺は葵を止めた


『葵ちゃんだって祐季がまだ好きなんでしょ私が居なかったら如月くんが居なかったら…だから私が…』


泣きながら言う


< 120 / 306 >

この作品をシェア

pagetop