愛たくて~あいたくて~

『愛斗誕生日何しますか?』



『そう言われたら愛斗もうすぐ誕生日だったわね…言ってなかったけどあの子の誕生日は10歳から今まで祝ってないの』


『え?』



切なそうに言う母さんに葵は少し意外だったのかびっくりしていた


そう俺の誕生日は9歳の誕生日に祝って以来祝ってない


何故なら父さんが亡くなった日だから





10歳の誕生日



俺はいつも仕事で忙しい父さんと約束をした



絶対に早く帰ってきて誕生日会をしてと


でも父さんの仕事は夜遅くまでかかり誕生日会を明日にしようと母さんは言ったが俺は泣きながらタダをこねて母さんを困らした



結果父さんは仕事を切り上げて急いで帰って来ていた



その途中で事故に合い亡くなった



父さんが亡くなったのは俺のせいだと思い俺は部屋に引きこもった




なんとか普通の生活を取り戻した


父さんが亡くなって一年後の誕生日


母さんは誕生日を祝おうと準備したが俺はしないと言って部屋にこもった




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