愛たくて~あいたくて~
そう言う母さんに葵は…


『愛斗のことは全て知りたいんです…例えそれが愛斗自身が知らない事でも』


『葵ちゃんらしいわね』


『はい…私少しでも愛斗の力になりたいから』



母さんは葵の言葉に
『わったわ』


そう言って話し出した



『あれはね愛斗との約束を守っていつもより早く家に帰ってる主人の車に居眠りをしていたトラックがぶつかって来たの…

愛斗には仕事で遅くて誕生日会が出来ないなんて嘘ついた誤魔化す様な真似をしてしまったの…
どうせすぐに分かる事なのに楽しみに待ってた愛斗に言えなくて…
結果愛斗をもっと傷つけてしまったの愛斗は何も悪くないのに私が嘘をついて仕事で遅くて帰れないとか言いったから

次の日亡くなった主人を見て愛斗は自分を責めてた…
いくら話しても自分のせいでお父さんが亡くなったって』



俺は母さんの話しを 聞きびっくりした


確かにあの日…母さんが父さんは仕事で遅くなるからって泣いて

イヤだとダダをこねて母さんを困らせた

母さんは直ぐに父さんに電話して


そこからは記憶が無いから…





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