愛たくて~あいたくて~
そんな俺に母さんは笑いながら言う



『真琴くんが送ってきてくれたわよ』


『え…真琴先輩が?』


『知らなかったの?』


『ああ知らないよ聞いてないし』


なんて言う俺を見て

『真琴くんらしいわね』


なんて笑う


本当いつの間に真琴先輩はそんな準備もしてたんだろう



ずっと忙しくて余裕なんてなかったのに

まぁ真琴先輩らしいよなそうやって周りに気を回せる所は…

俺も見習わなきゃなぁ~なんて考えてたら


『愛ちゃん』


睦月に呼ばれたので俺は部屋に向かった


『睦月どうした』


『あのな…実は未菜…明日行かないらしいんだ…』


『はい?』


いつもと違いちゃんと真剣に話す睦月


『睦月意味がわからない』


『あぁだよな…実はチケット俺らももらったんだけど未菜は行きたくないって』


『なんで?』


未菜が行かないなんて言う理由が全くわからない


普段から未菜はバンドのライブの話しをしたら一番興味を持ってくるから


だから余計に睦月が言ってる意味がわからなかった




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