愛たくて~あいたくて~
ちょっと嬉しかった


寂しそうな顔をする睦月に笑いながら言う


『寂しいのかよ』


『別に』


なんて強がりが帰ってきたし


まぁ確かに最近バタバタしてた



でも睦月や周りの皆との時間は大切だって思ってるから


『まぁもうすぐ暇になるよ』


そう言うと


『え?』


睦月は少し驚いていた


『ライブな今日ので暫くは休むから…大和も真琴先輩も受験だし…文化祭迄はとりあえず休憩』


そうこれは話し合いの結果で決まったこと


ライブとなると時間が居る


バンドの練習は続けるがライブはとりあえず休む事にした


もちろん来年は俺と永和が受験の準備になるからもしかしたらこのライブが最後の大きな舞台になるかもしれない


だから余計に受けたんだ


誰もまだ口にはしなかったけど



『まぁバイトは続けるけど今以上に忙しくはならないから』

その言葉を聞き睦月はめちゃくちゃ笑顔で言う

『そっかぁじゃあまた遊べるな』


『あぁそうだな』



俺もつられて笑う


『そろそろ戻るか』


睦月が言う


『おう』


俺たちは家に向かった



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